土から授かった恵みを、土地の個性として生かす。

酒づくりは、水と空気、火と土という、世界を構成する4つの原理から成りたっています。微生物が耕した土の養分で育ったお米を蒸し、水の個性をお米で肉づけして表現します。
日本酒は人間の知恵の産物ですが、自然の摂理の賜物です。水を吸ったお米の具合、糖化や発酵、醪の質、酵母が放つ香りもすべて、自然界の法則で成り立っています。化学や物理では、説明できないこともあります。
人間が手をくだすのは、お米が酒になろうとする意思を汲み取り、手助けをすることです。人事は尽くしますが、天命を待つのが酒づくりの基本。
菊池勝義自然農場のお米づくりも「待つ」農業です。
ここは完全無農薬・無肥料の自然農場です。「菊樹」を醸すこしひかりを栽培していますが、有機肥料すら使いません。化学肥料や農薬が環境や人体におよぼすダメージから目をそらさず、ひたすら安全・安心なお米づくりと向きあいます。
向きあうとは、あれこれ加えたり足したりすることではありません。必要なこと以外は、どうしたら排除できるかに知恵を絞り「なにもしないこと」にしました。 なにもしないとは、肥料など無くたって、森の木々はすくすくと育つのだからと、土が力を蓄えるまで、我慢と辛抱で立ち向かうことにしたのです。
自然栽培は、経験と勘に頼ることが多い農法です。自然界の時の流れは悠長すぎるからと、即効性の高い肥料や農薬を入れたら最後、微生物は早々と減少を始めます。「待つ」ことを受け入れるのは、容易ではありません。
地球上のあらゆる陸上生物の母体である、土の恵みを存分に授かりながら、その土地ならではの個性を酒に託すために、お米づくりは観察と挑戦、失敗を重ねながら一歩づつ前に進みます。地味ですが、「地の味」を醸す最善の手段です。

農場の概要

名称  農事組合法人 くまっこファーム 
代表者  菊池勝義 
所在地  愛媛県東温市河之内甲3087番地10
o-terroir@kikuju-sake.jp
事業内容  自然栽培米「こしひかり」の生産と日本酒の醸造・販売
発酵食品の醸造・販売 
日本酒代表銘柄 菊樹

農場のこだわり

理念  農業を通じ、幸福な世界の創造に貢献する 
米づくりと酒づくりで地域を元気にする 
目指す米と酒 愛媛県東温市の気候、棚田の地形、質の良い土壌、石鎚山系かの清冽な水の恵みなどの環境要因のもとで、無農薬・無肥料の「こしひかり」を育て、ここでしかつくり得ない味わいの酒にする 
仕込み水について 醸造蔵である首藤酒造(同県西条市)では、西日本最高峰、霊峰石鎚山系の伏流水を原水とする自社井戸水(軟水)を洗米・浸漬に使用している。西条市は名水の里として有名であり、この水質の良さを求め、酒蔵だけでなく飲料メーカーや、ビールメーカーが全国から訪れる 
お取引について 令和3年6月時点で、ご購入は自社のストアのみでの販売となります。今後は随時、特約店のECストアでの販売を拡大して参ります。その際は、本サイトの「TOPIC」欄にてご報告して参ります 
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